ローゼンツァイクによって作成された投影法性格検査。他人から害を被ったり攻撃を受けたりなど、だれもが日常的に経験するような、軽い欲求不満が喚起される場面などが24枚のイラストで示され、被験者は空白の吹き出しが描かれている人物の発言を連想し、吹き出しの中に記入することを求められる。このような欲求不満場面での反応傾向を、外罰傾向や自責傾向、無罰傾向(しょうがない、など)の強弱、および困難へのこだわり、自我防衛、欲求固執のバランスから、被験者の無意識的な葛藤処理の傾向を明らかにすることができる。結果の分析は、攻撃性の方向(他責・自責・無責)と攻撃型(障害優位型・自我防衛型・要求固執型)の組合せで行われる。
作成者
アメリカ心理学者 ローゼンツァイク (Rosenzweig, Saul)
各場面にはふたりの人物が描かれており、左側の人物が右側の人物を欲求不満に陥れるような言葉が吹き出しに描いてある。それに被験者がどのように反応するかを右側の人物の空白になっている吹き出し部分に自由に書き込んでいく。
反応結果の採点
「攻撃の方向」
外罰(相手を責める)
内罰(自分を責める)
無罰(誰も責めない、しょうがないなど)
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「反応の型」
障害優位(障害の指摘に重点をおく)
自我防衛型(自我の強調)
要求固執型(問題の解決に重点をおく)
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・成人用 : 15歳以上(高校生以上)
・青年用 : 12~20歳(中学・高校・大学2年あたりまで)
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