2012年12月22日土曜日

ヒューリスティックスとアルゴリズム heuristics and algorithm


ヒューリスティックス heuristics

ある問題を解決する際に、必ずしも成功するとは限らないが、うまくいけば解決に要する時間や手間を減少することが出来るような手続きや方法。発見法などと訳される。
 
 
アルゴリズム algorithm
 
ある方法に従えば必ずその問題が解決されるというような手続き。
解決が保証されているかわりに、しばしば多くの時間や手間を要する。



例:電話帳に全世帯の名前が掲載されているようなある町を初めて訪れた人が、その町に自分の親戚がいるかどうかを調べるという問題を考える(アンダーソンが挙げた例)

ヒューリスティックス:
    自分と同じ姓だけ電話して尋ねる。結婚やその他の理由で性が変わった親戚を見落とす可能性はあるものの、アルゴリズムに比べると経済的。
 
 
アルゴリズム:
    全ての人に電話をかけて尋ねる。町の人が非協力的でないならば、問題は解決する、という意味でのアルゴリズムの一つ。しかし非常に手間がかかる。




*参考*

代表性ヒューリスティック representativeness heuristic

 不確実な状況下で確立判断を行う際の、ヒューリスティックスの一つ。
 ある事象が特定のカテゴリーに属するかどうかの確率を、その事象がカテゴリーを見かけ上よく代表しているか否かに基づいて判断する直感的方略のこと。
 よく代表していると認知された場合には、カテゴリーの基準率を無視して、その事象の生起頻度を過大に見積もる傾向がある。 

利用可能性ヒューリスティック availability heuristic

 不確実な状況下で確立判断を行う際の、簡便で効率的な、しかし誤りを生むことのあるヒューリスティクスの一つ。
ある事象の生起頻度を、それに当てはまる事例をどれだけ記憶から取り出して利用しやすいのか(長期記憶からの検索可能性)に応じて判断する直感的方略のこと。
 利用しやすさは現実の生起頻度とは必ずしも対応せず、目立ちやすく選択的に記憶されやすい事象はその生起頻度が過大に見積もられる傾向がある。

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