概略
刺激=反応学習説。
ワトソンが提唱した、人間の行動を『
刺激(S:Stimulus)』に対する『
反応(R:Response)』として理解する理論のことである。
刺激と反応の結合が学習され、その成立のために、刺激と反応の接近性(contiguity)の条件だけではなく、さらに強化の条件が必要である。
すなわち、強化を必要とする説では、効果の法則を主張した
ソーンダイク、習慣の強度による連合の形成を提唱した
ハルがあげられる。
強化を必要としない説では、たんに刺激と反応の接近性による成立、しかも、ただ一回の試行で学習が成立すると説いた
ガスリー、また、パヴロフの条件づけの手続きで情動反応の条件づけに成功した
ワトソンがあげられる。
ワトソンは刺激と反応の連合は頻度(frequency)と新近性(recency)によって成立するとした。
S-R論者の各主張に相違はあるが、学習されるのは刺激=反応の連合の形成という点において共通している。
定義人間の行動を『刺激(S:Stimulus)』に対する『反応(R:Response)』として理解する理論
提唱者
ワトソンWatson,John Broadus(1878-1958)
行動主義の提唱者。
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