概略
きわめて単純な作業を一定時間課し、作業量の推移に着目して気質、性格を測定・診断する方法。
被験者が作業を行う際の緊張、興奮、慣れ、練習効果、疲労、混乱、欲求不満などが性格を反映するという前提に基づく。
特徴
長所
・実施が容易
・適用範囲が広い
・言語を媒介としない
・反応の意図的歪曲が起こりにくい
・結果の数量化ができる
短所
・解釈が主観的になりやすい
・主に人格の意思的側面に限られる
・被験者に苦痛感を与える
・作業課題への意欲の有無が検査結果に影響する
種類 例
・内田=クレペリン精神作業検査 Uchida-Kraepelin Performance Test
隣り合う2つの1桁数字の連続加算を被験者に行わせ、その作業量と水準と作業曲線の形状の評価を行う検査。15分検査ののち5分の休憩をはさみ、その後再度15分検査を行う。
・ベンダー・ゲシュタルト検査 Bender Visual Motor Gestalt Test
視覚・運動形態機能を測定するための検査。被験者にさまざまな模様・図形を描写させ、その正確さ、混乱度、描画方法などが査定される。
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