2013年2月5日火曜日

作業検査法



概略

きわめて単純な作業を一定時間課し、作業量の推移に着目して気質、性格を測定・診断する方法。
被験者が作業を行う際の緊張、興奮、慣れ、練習効果、疲労、混乱、欲求不満などが性格を反映するという前提に基づく。


特徴
 長所
  ・実施が容易
  ・適用範囲が広い
  ・言語を媒介としない
  ・反応の意図的歪曲が起こりにくい
  ・結果の数量化ができる

 短所
  ・解釈が主観的になりやすい
  ・主に人格の意思的側面に限られる
  ・被験者に苦痛感を与える
  ・作業課題への意欲の有無が検査結果に影響する


種類 例

 内田=クレペリン精神作業検査 Uchida-Kraepelin Performance Test
  隣り合う2つの1桁数字の連続加算を被験者に行わせ、その作業量と水準と作業曲線の形状の評価を行う検査。15分検査ののち5分の休憩をはさみ、その後再度15分検査を行う。

 ベンダー・ゲシュタルト検査 Bender Visual Motor Gestalt Test
  視覚・運動形態機能を測定するための検査。被験者にさまざまな模様・図形を描写させ、その正確さ、混乱度、描画方法などが査定される。

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